看護師の世代交代という難局を乗り越え、採用を仕組み化。香川|慈風会在宅診療敬二郎クリニック 理事長 西信俊宏
今回は、香川県高松市で地域医療を支える敬二郎クリニック院長の西信俊宏先生にお話を伺いました。
地方都市ならではの採用難に加え、看護師の世代交代という課題も抱える中、2023年9月からの医師採用に続き、2024年からは看護師の採用支援も利用され、これまでに医師5名(常勤1名、非常勤4名)・看護師4名の採用に成功されています。
院長就任を機に直面した課題から、サービス導入がもたらした具体的な変化まで詳しく伺いました。
導入前の課題 (Before)
- ✓ 採用体制の仕組み化が課題
これまでの採用は名誉院長が長年のご経験と見識に基づいて判断されており、将来の継続性を見据えた採用の仕組み化が課題だった。
- ✓ 院長・採用担当者の心身への大きな負担
院長や採用担当者が診療やマネジメント業務と並行して採用活動を行う必要があり、大きな負担がかかっていた。
- ✓ 母集団形成の困難さ
地域的な要因で人材が不足しており、募集をかけてもなかなか応募が集まらない状況だった。
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導入後の効果 (After)
- ✓ 医師の採用成功と常勤医の負担軽減
週末を担う非常勤医師が増加し、常勤医師の月の当直数を減らすことができた。
- ✓ 看護師の円滑な世代交代
世代交代の時期に、離職者の補充と新規採用が非常にスムーズに進んだ。
- ✓ 院長の診療への集中
採用業務から解放され、院長が本来の業務である診療や院内マネジメントに集中できるようになった。
採用の仕組み化へ。クリニックの“継続性”を見据えた課題意識
――本日はありがとうございます。まず、mics採用支援を導入される前、採用活動においてどのような課題を感じていらっしゃいましたか?
私が院長に就任し、これから敬二郎クリニックを継続させていく上で「人が大事」、つまり採用が最も重要だと考えました。
私が就任する以前、採用は名誉院長が長年のご経験と見識に基づいて、一手に担っておられました。
その方法にも良さがありましたが、クリニックの永続性を考えた時、
「敬二郎クリニックらしさ」を持つ人材を安定的にリクルートできる仕組み、つまり採用のシステム化が必要だと感じていたのです。
――採用において、どのような点を重視されていますか?
求める人材像で一貫して大事にしているのは、スキルや経験以上に「自分たちが患者の立場になった時、この先生に診てもらいたいか」、そして「クリニックの理念に共感してもらえるか」という点です。
micsの担当者様には、その思いを汲み取っていただきながら、欲しい人材を的確にピックアップし、母集団を形成するためのアドバイスをいただいています。
常勤医の負担減、看護師の世代交代も円滑に。目に見えた導入効果
――mics採用支援を導入されて、具体的にどのような効果がありましたか?
はい。2023年9月からの医師採用に続き、2024年からは看護師の採用も開始し、これまでに医師5名(常勤1名、非常勤4名、看護師4名の採用が決まりました。
特に以下の点についても明確な効果が出ています。
- 医師採用:常勤医の負担軽減
週末をカバーしてくださる非常勤の先生が増えたことで、
常勤医師の月あたりの当直数を減らすことができました。
これは診療の質を維持する上でも大きな成果です。
- 看護師採用:円滑な世代交代
ちょうど看護師の世代交代の時期でしたが、
離職者の補充と新規採用が非常にうまくいったと感じています。
これらの採用がスムーズに進んだことで、
採用活動にかかっていた事務部門の負担が大幅に軽減されたと実感しています。
診療への集中度が変わる。院長や担当者の負担を大きく削減
――サービスの機能やサポートの中で、特に助かっている点は何ですか?
採用活動における身体的な負担、そして「やらなければ」という精神的な負担の両方が、大幅に削減されたことです。
エージェントとのやり取りから進捗管理まで、採用戦略の"旗振り役"として大部分を担ってくれるおかげで、私や担当者は診療とマネジメントに集中できています。
まさに「餅は餅屋」だと感じています。
――弊社担当者とのやり取りで、印象に残っていることはありますか?
いつも無理難題をお願いしてしまっているのですが、担当者の方は嫌な顔一つせず、即座に対応・改善してくださいます。
例えば、「すぐに働いてくれる」「ミドルエイジで在宅経験があり、コミュニケーション能力が高い先生」といった、
非常に条件の厳しい要望にもかかわらず、多くの応募者を集めてくださる手腕にはいつも感銘を受けています。
また、採用が決まった後も、勤務時間や日数の調整など、採用者との間に立ってギャップを埋めるための仲介役まで担っていただき、本当に助かっています。
今後の展開と、サービス導入を検討されている方へのメッセージ
――今後、mics採用支援に期待することがあれば教えてください。
現在は医師と看護師が中心ですが、今後は医療事務や一般事務といった他の職種に関しても、地域特性を考慮した採用サポートをしていただけると嬉しいです。
――最後に、mics採用支援の導入を検討されている方にメッセージをお願いします。
以下のようなクリニックには、特におすすめできるサービスだと思います。
- 安定的な人材供給の仕組みを構築し、採用をシステム化したいと考えているクリニック
- 事業拡大や多拠点展開など、さらなる成長を目指しているクリニック
- 規模は小さくても、採用に人員や時間を十分に割くことが難しいクリニック
採用のプロに任せることで、院長や採用担当者は本来やるべき業務に専念できます。
クリニックの成長を考える上で、非常に有効な投資になるのではないでしょうか。